東方斎居址

SA249

とうほうさいきょし
石碑(0029334)石碑周辺(0029335)

 東方斎荒尾精(1859〜1896)は明治期の陸軍軍人。日本・清国提携による東アジアの安定を唱えた。清国内を広く旅行し,その知見により日中貿易の必要性を説き,アジア独立自存の「先覚者」とよばれた人物。明治23(1890)年,上海に人材養成のため日清貿易研究所を設立した。この研究所が明治34年上海に設立された東亜同文書院の前身である。この碑は荒尾が日清戦争期に隠棲した若王子の寓居跡を示すものである。
 井上雅二『巨人荒尾精』(1910年佐久良書房刊)に引用する明治27年9月30日付牧山震太郎宛荒尾書簡には「獅谷若王子山に有之候知人の山斎修理中の処,稍出来上申候に付,昨日より此へ立籠申候,山斎を東方斎と名付」と記す。

所在地左京区若王子町
位置座標北緯35度00分55.5秒/東経135度47分47.6秒(世界測地系)
建立年1915年
建立者鎌田多三郎
寸 法高90×幅45cm
碑   文
[北]
東方斎居址
[南]
大正四年十月
   鎌田多三郎建之
調 査2014年2月12日
備 考


位置図
位置図

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