唱導師日像聖人巡錫地SA156 |
しょうどうしにちぞうしょうにんじゅんしゃくのち |
日像(1269〜1342)は,永仁2(1294)年に五条西洞院の河原で唱題修行を行い、京都で初めて日蓮宗(法華宗)を布教した僧侶。その後,追放と赦免を三回ずつ繰り返したが,庶民層を中心に支持を増やしていった。この石標は日像の布教地を示す。 また,遺命により当地に石碑と法華経を埋めたところ,近辺の子供の夜泣きが治まったという伝承にちなみ,昭和10(1935)年頃,鬼子母神像を安置したという由緒も記している。 |
所在地 | 左京区下鴨松ノ木町 |
位置座標 | 北緯35度02分22.3秒/東経135度46分14.0秒(世界測地系) |
建立年 | 1956年 |
建立者 | 長田石材店・信者一同 |
寸 法 | 高98×幅20×奥行18cm |
碑 文 | |
[西] | |
花洛 | |
唱導師日像聖人巡錫之地 | |
弘通 | |
[北] | |
長田石材店 | |
昭和三十一年七月 建之 | |
信者一同 | |
[南] | |
惟ルニ当所ハ日像上人宗祖大聖人帝都弘通ノ遺命ヲ承ケ此ノ地ニ巡錫ノ砌一石」 | |
一宇ノ法華経ヲ埋没シ近在幼児ノ夜泣ヲ鎮静シタル由緒ノ地ナリ昭和十年ノ頃」 | |
亀屋中村弥三郎氏西陣堅樹院嗣法日善僧正ト語ヒ法華経行者守護ノ鬼子母善神ヲ安置スルヤ」 | |
霊験顕著ニシテ経力虚シカラズ遠近善男善女参詣者昼夜ノ隔ナシ 僧正日善識之」 | |
[東] | |
下鴨 | |
南無妙法蓮華経 | |
鬼子母善神 | |
調 査 | 2003年11月21日 |
備 考 | |
位置図 | |