東松ヶ崎の生活用水井戸跡

SA148

ひがしまつがさきのせいかつようすいいどあと
石碑(0014798)石碑周辺(0014794)

 妙円寺は元和2(1616)年,本涌寺の能化(長老的立場にいた僧)だった日英がこの地に隠居して,松ヶ崎東部の住民がその徳を慕って檀家となり寺を建てたことに始まる。本尊の大黒天は伝教大師の作で1寸8分の金と伝えられ,京都七福神の一つとして有名。台所の神として信仰を集めた。境内には古井戸があり,キツネの子がこの井戸にはまって死んだ。すると稲荷の親キツネが現れ「今後一切井戸を掘ってはならぬ。掘れば不幸が訪れる。その代わりどんな日照りでも神通力で涸らさぬようにする」と告げたと伝える。以来水道ができるまで,東部の17軒はこの井戸一つで過ごしてきたという。この石標は東松ヶ崎の人々が生活用水として使った古井戸の跡を示すものである。

所在地左京区松ヶ崎東町
位置座標北緯35度03分12.5秒/東経135度47分04.6秒(世界測地系)
建立年1902年
建立者松ヶ崎大黒天妙円寺第三十三世日瑞
寸 法高122×幅18×奥行18cm
碑 文
[南]
東松ヶ崎の生活用水井戸跡
[東]
松ヶ崎大黒天妙円寺
               第卅三世   日瑞
[北]
平成十四年十一月四日
調 査2002年12月4日
備 考

位置図
位置図

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