孝子儀兵衛碑 NI043

こうしぎへいひ

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儀兵衛(1724〜79)は，江戸時代中期の人。四条堀川の紙屋に生まれて間もなく，川島村の農家・半右衞門の養子となった。貧しい家計をよく助け，養父亡き後終養母に尽くした。儀兵衛の行状は布施松翁『西岡孝子儀兵衛行状聞書』で広められ，大正7年には尋常小学校修身教科書に取上げられた。墓所のある冷聲院では，毎年命日(10月5日)に祭典が営まれている。この碑は儀兵衛の孝行を顕彰するものである。

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所在地	西京区川島玉頭町(冷聲院内)
位置座標	北緯34度58分27.0秒／東経135度42分06.2秒(世界測地系)
建立年	1924年
建立者	孝子表徳会
寸　法	高約240×幅約120cm
碑　文
	[南]
	忠誠貫於金石
	孝弟通於神明
	伯爵東郷平八郎書(花押)
	[北]
	京都芳村茂右衛門刻
	於戯懿ナル哉儀兵衛翁ノ孝徳ヤ明和中至性天朝ニ
	達シテ　畏クモ錠子銀ト蔗霜果トヲ賜リ且当時ノ
	大儒中井竹山中井履軒三浦梅園加藤竹里頼春水等
	諸先生ノ知遇ヲ得テ孝名一世ニ籍甚タリ　大正十
	一年十一月十四日　畏クモ国母陛下ヨリ香華ヲ奠
	セラレ且国定教科書ノ資須トナリテ徳本ヲ天下ニ
	布クヤ東郷元帥亦タ雄渾俊抜ノ題字ヲ寄與セラル
	碑面ニ刻シタルモノ是ナリ　嗟孝子生前ノ栄名歿
	後ノ偉蹟兼ネ備ハレルモノト謂フヘシ　詩ニ曰ク
	人生百行无如孝此志拳々慕古人ト吾カ孝子儀兵衛
	翁ニ於テ之ヲ見ル於戯懿ナル哉
	大正十三年十月五日　勲八等鈴木岩人謹撰
	近藤節堂謹書
	孝子彰徳会建之
調　査	2005年9月25日
備　考	碑文撰者鈴木岩人は元川岡尋常高等小学校長で孝子儀兵衛顕彰に尽力した

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