二条城撮影所跡

NA049

にじょうじょうさつえいしょあと
石碑(0004840)石碑周辺(0004844)

 二条城西南櫓の下300坪の土地に,明治43(1910)年横田永之助(1872〜1943)の横田商会により京都初の撮影所が開設された。この地で日本映画の父と言われる牧野省三(1878〜1929)が尾上松之助(1876〜1926)とコンビを組み,最初の作品「忠臣蔵」を撮影した。法華堂撮影所(上京区御前通一条下る)ができるまで2年間使われた。この石標は二条城撮影所の跡を示すものである。

所在地中京区西ノ京北聖町
位置座標北緯35度00分44.7秒/東経135度44分42.4秒(世界測地系)
建立年1997年
建立者京都市・京都市教育委員会
寸 法高110×幅187×奥行21cm
碑 文
(表面)
二条城撮影所跡
                  京都市長   桝本頼兼   筆
(Nijo Castle Studio)
   歴史と文化の都・京都は,日本映画発祥の地であり,映画の都である。
   世界文化遺産「二条城」の膝元であるこの地に,明治43年(1910)に横田永之助
の横田商会により,京都初の撮影所である「二条城撮影所」が開設された。
   この撮影所の規模はおよそ300坪の土地に2間×4間の低い板敷の舞台をしつら
え,それを開閉自由の天幕で覆うという簡単なもので,背景はすべて書き割りで
あったと言うが,大正から昭和初期の日本映画隆盛の一時代を築いた京都の映画
産業の礎となった。
   ここで,日本映画の父と言われる牧野省三が,尾上松之助とコンビを組み,最
初の作品「忠臣蔵」を撮影し,実力をつけた牧野はその後,京都を舞台に数々の
名作を手がけるなど,日本映画発展の基盤が作られた。
      平成9年11月
      京都映画100年を記念して
                                                                  京       都       市
                                                                  京都市教育委員会
調 査2002年2月7日
備 考

位置図
位置図

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