大黒庵武野紹鴎邸址NA043 |
だいこくあんたけのじょうおうていあと |
武野紹鴎(1502〜55)は,室町後期の茶人で大黒庵・一閑と号した。父は堺の有力町衆。24歳で上洛した紹鴎は,36歳で堺に帰るまで当地に居を構えた。その間,三条西実隆(1455〜1537)について古典・連歌を,村田宗珠からは茶の湯を学んだ。茶の湯において紹鴎は,四畳半の侘び茶をさらに簡素化し小座敷などを創作し,村田珠光(1422〜1502)から千利休(1522〜91)への橋渡し役をはたした。この石標は,武野紹鴎の邸宅跡を示すものである。現地は菊水之井と呼ばれた名水のあった地でもあり,紹鴎もそれを求めてこの地に邸宅をいとなんだという。 |
所在地 | 中京区室町通四条上る東側 |
位置座標 | 北緯35度00分15.7秒/東経135度45分27.7秒(世界測地系) |
建立年 | 1929年 |
建立者 | 三宅安兵衛遺志 |
寸 法 | 高150×幅22×奥行22cm |
碑 文 | |
[西] | |
大黒菴武野紹鴎邸址 | |
[東] | |
昭和四年春稟京都三宅安兵衛遺志建之 | |
調 査 | 2003年8月20日 |
備 考 |