硯の水MI001 |
すずりのみず |
吉祥院天満宮社伝によれば,この地は,菅原道真(845〜903)の曽祖父古人及び祖父清公の所領であった。延暦23(804)年,遣唐使として渡航した清公が,吉祥天の霊験を受け,帰朝後この地に仏堂を造り吉祥天を安置した。道真は,この地に誕生し成育されたという。硯の水は,道真の幼少時手習いに用いたと伝える井戸で,吉祥院天満宮のおよそ600m東にあったが,現在は涸れている。この石標は,吉祥院天満宮境内に硯の水を記念して,新たに造られた井戸を示すものである。 |
所在地 | 南区吉祥院政所町(吉祥院天満宮内) |
位置座標 | 北緯34度58分24.7秒/東経135度44分04.1秒(世界測地系) |
建立年 | 1986年 |
建立者 | |
寸 法 | 高96×幅55×奥行16cm |
碑 文 | |
[南] | |
硯之水 | |
[西] | |
奉納 井戸石組一式 | |
京都竜安寺 四宮正雄 | |
[北] | |
菅丞相 硯之水 | |
菅原道真公御幼少の頃 勉学手習いに用いられ学問 | |
向上書道上達になったと伝わるゆかりふかい水で | |
本宮のおよそ六百米東の井戸に於て近年まで清水が | |
豊富に湧き出し飲み水としても広く利用されていた | |
が惜しくも涸れ果て遺跡が存するのみで復活を望む | |
声多くこのたび篤志により当宮境内にてこの水を蘇 | |
らせることとはなりここにその銘を列し由来を誌す | |
昭和六十一年四月吉旦 | |
吉祥院天満宮司石原定祥 謹書 | |
調 査 | 2002年2月14日 |
備 考 |
位置図 | |