師範桜碑

KI062

しはんざくらひ
石碑(0027606)石碑周辺(0027618)

 賀茂川堤の桜は京都府師範学校教職員・生徒,同附属小学校児童による植樹に始まる。百周年記念誌編纂委員会編『京都教育大学教育学部附属京都小学校百周年記念誌』(1981年記念事業委刊)によれば,明治38(1905)年6月に日露戦勝を記念し賀茂川葵橋より御園橋に至る両岸の堤防に桜楓を植えることが職員会議で発議された。教職員・生徒・児童の醵金と労力奉仕により,同年11月22日に桜樹2279本・楓樹735本の植付けを完了し,12月2日に桜楓樹植栽植付完了記念式が挙行された。この碑はその植樹事業を記念するものである。
 上掲書には碑文冒頭「甲辰之歳征露役起」の「征」字は人材育成という建碑の趣旨にかなわないので削除したと記す。しかし現状は下の碑文に示すように読むことができる。ただ,他の文字と比べ彫りが浅く,何らかの加工が施されているようである。

所在地北区出雲路立テ本町(出雲路橋西詰)
位置座標北緯35度02分17.6秒/東経135度45分55.6秒(世界測地系)
建立年1905年
建立者京都府師範学校教職員生徒
寸 法高130×幅80cm
碑 文
[西南]
志波無桜碑【「しはむ(師範)」の草假名な】
[東北]
甲辰之歳征露役起戦連両
年我武維揚因植桜楓数千
株於鳧堤以為記念亦以寓
育英之意焉耳
明治卅八年乙巳冬十一
 京都府師範黌職生員建
[東南]
京都嶋金 石寄附
        森川音吉刻
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調 査2005年9月4日
備 考

位置図
位置図

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