氷室跡KI049 |
ひむろあと |
氷室とは,天皇へ献上するための氷を氷池から採取した後に貯蔵しておく穴室のことで,主水司が管理していた。平安京の造都にともなって六か所の氷室が作られたが,この地もその一つであり,『延喜式』(延長5〈927〉年成立)に記載された栗栖野氷室にあたる。現在は約20m四方の窪地が三か所残っており,周辺には製氷に利用された五か所の氷池や氷室・氷池の守護神として設置された氷室神社(祭神は初めて氷を作って額田大中彦皇子に献上したと伝えられる稲置大山主神)も残っている。この石標は,栗栖野氷室の跡を示すものである。京都市登録史跡。 |
所在地 | 北区西賀茂氷室町 |
位置座標 | 北緯35度05分05.9秒/東経135度43分11.9秒(世界測地系) |
建立年 | 1994年 |
建立者 | 京都市 |
寸 法 | 高105×幅22×奥行22cm |
碑 文 | |
[南] | |
氷室跡 | |
史跡「氷室神社境内及び氷室跡」のうち氷室跡 | |
[西] | |
平成六年四月一日 京都市登録 | |
平成六年十二月建之 京都市 | |
調 査 | 2003年12月4日 |
備 考 |
位置図 | |