中山愛親表彰碑 碑文の大意 |
曾祖父正二位前権大納言神巌公の名は愛親という。文化十一年八月十八日に亡くなられた。このたび明治十七年四月七日に従一位を追贈された。非常な栄典である。ことの起りは,光格天皇が実父一品典仁親王に太上天皇の尊号を贈ろうとしたことにある。神巌公(中山愛親)は天皇の意をうけ幕府との交渉にあたった。しかしさまざまな理由で実現しなかった。 今上(明治天皇)はこのたび典仁親王に天皇号を追尊された。その恩は曾祖父神厳公にも及ぼされ追贈の栄典に預かることができた。神厳公がこの事を知ることができたら,その喜びはいかばかりであろうか。ここに石碑を建てて公を顕彰するものである。 |