昭和十年水害浸水被害記念碑

KA163

しょうわじゅうねんすいがいしんすいひがいきねんひ
石碑(0029197)石碑周辺(0029198)

 昭和10(1935)年6月27日から同29日まで近畿地方を襲った豪雨は,とくに京都市に大きな被害を与えた。豪雨は29日未明にもっとも激しく,京都市内を貫流する河川はすべて氾濫し,74の橋が破壊され,4万戸以上の市内家屋が浸水の被害を受けた。
 この碑が立つ上京区小川学区では29日午前5時上立売小川の石橋が落ち,路上三尺以上に水があふれ,今出川小川附近で被害がもっとも大きく,小川に面する家屋は倒壊流失または半壊した(京都市編刊『京都市水害誌』1936年刊)。
 なお,この碑はもと現在地の向い側にあり堀之上町域に属していたが,のち現在地に移建されたという。

所在地上京区上立売通油小路西南角
位置座標北緯35度01分55.0秒/東経135度45分12.0秒(世界測地系)
建立年
建立者堀之上町
寸 法高77×幅28×奥行27cm
碑 文
[北]
上立売通
堀之上町
[西]
昭和十年六月末
大出水地上四尺
[南]
■   ■
調 査2013年2月20日
備 考南面は文字また画像等二箇を抹消した跡がある/『京都市水害誌』に附属する被害状況図の小川学区部分はここ/同図の朱三角で示したのが橋梁被害を示し碑の現在地(朱×は河川被害箇所)/色分けは水色は1〜3尺浸水・黄色3尺から6尺浸水を示す

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