霊光殿菅公千年祭記念碑 碑文の大意
 霊光殿天満宮は菅原道真公を祀る神社である。最初は河内国若江というところに創建され,現在地には寛永年間(1624〜44)に移された。ことし明治35年は菅原道真公の千年忌にあたる。そこで神主小栗栖元熈は記念祭を実行しようと計画した。信徒は競って献金し,社殿を整備することができた。そこで5月5日から11日まで記念祭を行い,その期間,昼夜三万以上の献灯があった。菅公の神徳の偉大さは千年ののちまでも輝くものである。小栗栖元熈がわたし(筆者富岡鉄斎)に相談するには,この盛大な千年祭は信徒の尽力によるものであり,まったく顕彰すべきであると。そこで彼らの名を石碑に彫って後代まで残す次第である。