不焼寺記KA120 |
やけずてらのき |
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本隆寺は長享2(1488)年に六角西洞院に創建された法華宗寺院。天正(1584)12年,現在地に定めた。明暦3(1657)年造営の本堂は,享保15(1730)年の西陣焼け,天明8(1788)年の天明大火に罹災を免れた。そのため「不焼寺」と称された。この石碑は本隆寺を火災から救った怪異の伝説を示したものである。 |
所在地 | 上京区五辻通智恵光院西入(本隆寺内) |
位置座標 | 北緯35度01分53.8秒/東経135度44分47.3秒(世界測地系) |
建立年 | 1920年 |
建立者 | 本隆寺 |
寸 法 | 高210×幅77×奥行14cm |
碑 文 | |
[南] | |
不焼寺之記【篆額】 | |
本堂内に安置し給ふ鬼子母尊神は御開祖の彫刻に | |
して霊験顕著なり曾て享保十五年及天明八年の | |
大火は洛中を焼尽して難を免るゝは殆んと稀なり | |
当山亦火焔に囲まれ猛火は本堂の巽柱迄全燃上り今 | |
や大事に至らむとす忽ち見る異容の婦人提桶を携 | |
へ傍の千代の井水を汲むて防火に力む奇なる哉 | |
猛火直ちに消滅して四面焦土の中両堂のみ魏 | |
然として全たきを得たり後尊神の霊容燻り | |
被衣焼け給ふを拝するに及んて都鄙悉く其 | |
霊護を湛へ不焼寺を以て称するに至る当時 | |
の御被衣は飛火の衣と称して今尚現に宝庫 | |
に蔵し千代の井と共に崇重す | |
[南] | |
大正九年春寿海講創立五十年為記念建之 | |
日軌代 | |
妙覚寺前 | |
石半彫刻 | |
調 査 | 2005年2月10日 |
備 考 |