宴松原KA115 |
えんのまつばら |
宴(えん)の松原は,大内裏の中央(内裏の西,豊楽院の北)にあった広い松林。本来は内裏を建て替える際の代替地として用意されたと言われ,またその名称から饗宴が催された場所と考えられている。ただし平安期には鬼物の出没する寂しく不気味な場所として知られており,仁和3(887)年8月,この松の樹下で女性が鬼物に殺害されたという話や,藤原道隆(953〜95)が肝試しの途中で得体の知れない声を聞き,逃げ帰った話などが伝わっている。この石標は,その宴の松原の跡地を示すものである。 |
所在地 | 上京区七番町 |
位置座標 | 北緯35度01分17.5秒/東経135度44分27.2秒(世界測地系) |
建立年 | |
建立者 | 芳村氏 |
寸 法 | 高90×幅16×奥行15cm |
碑 文 | |
[北] | |
宴松原 | |
調 査 | 2003年11月5日 |
備 考 | この碑については京都新聞2007年6月19日付朝刊連載記事「道ばた史料館」54がとりあげている |
位置図 | |