四海唱導之霊蹟

KA113

しかいしょうどうのれいせき
石碑(0018555)石碑周辺(0018556)

 永仁2(1294)年,京都で初めて日蓮宗の布教を始めた日像(1269〜1342)は,元亨元(1321)年に後醍醐天皇から寺地を下賜され,上京今小路に妙顕寺が創立された。その後寺地は四条櫛笥・三条坊門堀川・高倉西洞院と移るが,その間,足利義満の祈願所となり,また町衆をはじめとする民衆への布教を行ったことにより,室町期には京都第一の日蓮宗寺院へと成長した。そして天正11(1583)年,豊臣秀吉の命により現在地に移された。
 「四海唱導」という呼称は,「四海」(天下・世の中・国中)に「唱導」した(教えを説いて人を導いた)ことを示すものであり,延文3(1358)年に大覚が祈雨修法を行った功により許された伝える。この石標は,妙顕寺が「四海唱導」の古蹟であることを示すものである。

所在地上京区寺之内通小川東入北側(妙顕寺内)
位置座標北緯35度02分02.4秒/東経135度45分16.2秒(世界測地系)
建立年
建立者
寸 法高*×幅136×奥行25cm
碑 文
[南]
勅賜宗号四海唱導之霊蹟
調 査2003年11月5日
備 考

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