中立小学校・中立幼稚園開校・閉校記念碑

KA109

ちゅうりつしょうがっこう・ちゅうりつようちえんかいこう・へいこうきねんひ
石碑(0010399)石碑周辺(0010400)

 中立小学校は,明治2(1869)年11月26日上京第十六番組小学校としてこの地に開校された。都心地域にあり児童数の減少が進行したため,元滋野学区の中立・小川小学校が統合して,平成9(1997)年4月に新町小学校が開校した。
 中立幼稚園は,昭和7(1932)年5月5日創立された。近年の園児数の減少から中立小学校の閉校に併せ,中立・小川・桃薗幼稚園の三園が統合することになり,みつば幼稚園として開園した。この石標は,中立小学校と中立幼稚園が開校し閉校したことを示す記念碑である。

所在地上京区中立売通新町角(新町小学校内)
位置座標北緯35度01分30.5秒/東経135度45分22.9秒(世界測地系)
建立年1997年
建立者開校・閉校記念事業実行委員会
寸 法高100×幅100×奥行30cm
碑 文
[南]
永遠に輝く
   明日を求めて
中立の子は
   羽ばたく
[北]
中立小学校の記
      明治二年(一八六九)十一月二十六日、近代京都への飛躍を願う町衆の力により、」
   わが国最初の小学校のひとつである上京第十六番組小学校がこの地に開校された。」
      以来、学区民の熱い思いは、本市初等教育の範となる中立教育として結実をみ、
   元滋野学区の児童を含む八千余名の卒業生を世に送り出してきたのである。
      しかし、当地が都心地域に位置することもあり、児童数の減少が進行、子供たちの」
   教育条件の充実を願う保護者、住民の熱意により、中立小学校、小川小学校、元滋野」
   学区の二校一地域が統合、平成九年(一九九七)四月に新町小学校が開校することと」
   なった。
      ここに、われらの中立校は、平成七年(一九九五)三月三十一日万感の思いをこめ」
   て百二十六年の輝かしい歴史に幕を閉じる。
中立幼稚園の記
      昭和七年(一九三二)五月五日、人づくりの原点として中立幼稚園が創立された。」
   地域住民の温かいまなざしに包まれ、六十二年の間に四千余名の園児が、力強い文化」
   の担い手として修了する。
      幼児教育に多大の功績をおさめた栄えある中立幼稚園も、園児数の減少が進むなか」
   教育の活性化を願う保護者、住民の願いにより、小川、桃薗との三園統合がなり、
   みつば幼稚園として新たな歩みをはじめることとなった。
      ここに小学校の閉校に併せ、歴史の幕を閉じる。
      学校・園は、昭和十六年(一九四一)学区制の廃止により京都市に移管されたが、」
   学区民の熱い思いはいささかも後退せず、最後まで力強い後援を惜しまなかった。
      建学の精神は永久に輝く。
[西]
碑文   京都市長桝本頼兼書
            中立幼稚園十四代
   贈門標                        楽吉左衛門
            中立小学校十五代
            施工   株式会社芳村石材店
[東]
平成九年四月吉日
   中立小学校・中立幼稚園
   開校・閉校記念事業実行委員会建立
調 査2002年10月8日
備 考

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