斯波氏武衛陣・足利義輝邸遺址

KA080

しばしぶえいじん・あしかがよしてるていいし
石碑(0005569)石碑周辺(5570)

 武衛陣とは,この地に居を構えた室町幕府管領斯波義将(1350〜1410)の邸宅である。斯波氏が相続したが,応仁の乱で戦火に遭い焼失した。同じ地に,天文16(1547)年,室町幕府将軍足利義輝(1536〜65)の館が築かれたが,永禄8(1565)年,三好義継(?〜1573)らに襲撃され義輝は切腹し,邸宅も兵火により焼失した。なお,武衛とは兵衛府のことをいい,兵衛督をつとめた斯波氏の家号である。この石標は斯波氏と足利義輝の邸宅跡を示すものである。この地を武衛陣町というのは,斯波氏の邸宅に因むものである。

所在地上京区椹木町通室町上る(平安女学院内)
位置座標北緯35度01分09.1秒/東経135度45分28.7秒(世界測地系)
建立年1915年
建立者京都市教育会
寸 法高115×幅18×奥行18cm
碑 文
[西]
         斯波氏武衛陣
此附近                  遺址
         足利義輝邸
[東]
大正四年十一月建之   京都市教育会
[北]
      今出川千本
寄附者   田中富子
調 査2002年2月8日
備 考寄附者田中富子(1852〜1924)は千本今出川交叉点西北の田中政呉服店田中政七夫人/田中新史「京都・大正大礼建碑と祖」『土筆』11号(2014年土筆舎刊)参照

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