霊山表忠碑 碑文の大意
 明治9年,京都府下の有志の者が協力し,勤王の志士を京都霊山に祀り,毎年の恒例とした。このことが天皇のお耳に達し,お手元金若干を賜った。これを記念し碑を建てる次第である。府知事槙村正直がことの経緯を報告し題額(タイトル)を下されるように懇願し,勅により有栖川宮幟仁親王に「霊山表忠之碑」の六大字を書かせて賜った。
 霊山に祀る者はみな不撓不屈,身を犠牲にして悔いることがない者ばかりである。泉下から維新の大業を支える者であり,顕彰にあたいすることはいうまでもない。祭典を行い碑を建立するのは死者を追悼するばかりでなく,天下の人心を鼓舞するためでもある。