六道の辻HI013 |
ろくどうのつじ |
六道とは,仏語で衆生が生前に業因により生死を繰り返す六つの迷いの世界。すなわち,地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上をいう。六道の辻は,六道へ通じる道の分かれる所の意で,一般的に珍皇寺の門前のことをいい,松原通の轆轤町と新シ町の間を南に至る丁字路をさす。珍皇寺ゆかりの小野篁(802〜52)が冥府との往復を果たしたという伝説から,六道の辻と称された。この地西福寺は,空海(774〜835)が鳥辺野の無常所の入口にあたる地に地蔵堂を建て,自作の土仏地蔵尊を祀ったことに始まると伝える。六道の地蔵尊と称される。寺宝に「六道十界図」がある。この石標は六道の辻を示すものである。 |
所在地 | 東山区松原通大和大路東入一筋目西南角(西福寺前) |
位置座標 | 北緯34度59分51.9秒/東経135度46分24.9秒(世界測地系) |
建立年 | 1979年 |
建立者 | 伊勢村柾三郎 |
寸 法 | 高182×幅21×奥行21cm |
碑 文 | |
[北] | |
(刻仏)六道之辻 | |
島津久永書 | |
[東] | |
昭和五十四年十一月吉日 | |
志主 伊勢村柾三郎 | |
八坂 藤田石材店 | |
[南] | |
(刻仏) | |
[西] | |
桂光山 西福寺 | |
調 査 | 2002年2月18日 |
備 考 |