六道の辻

HI013

ろくどうのつじ
石碑(0006956)石碑周辺(0006959)

 六道とは,仏語で衆生が生前に業因により生死を繰り返す六つの迷いの世界。すなわち,地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上をいう。六道の辻は,六道へ通じる道の分かれる所の意で,一般的に珍皇寺の門前のことをいい,松原通の轆轤町と新シ町の間を南に至る丁字路をさす。珍皇寺ゆかりの小野篁(802〜52)が冥府との往復を果たしたという伝説から,六道の辻と称された。この地西福寺は,空海(774〜835)が鳥辺野の無常所の入口にあたる地に地蔵堂を建て,自作の土仏地蔵尊を祀ったことに始まると伝える。六道の地蔵尊と称される。寺宝に「六道十界図」がある。この石標は六道の辻を示すものである。

所在地東山区松原通大和大路東入一筋目西南角(西福寺前)
位置座標北緯34度59分51.9秒/東経135度46分24.9秒(世界測地系)
建立年1979年
建立者伊勢村柾三郎
寸 法高182×幅21×奥行21cm
碑 文
[北]
(刻仏)六道之辻
                  島津久永書
[東]
昭和五十四年十一月吉日
               志主   伊勢村柾三郎
                        八坂   藤田石材店
[南]
(刻仏)
[西]
桂光山   西福寺
調 査2002年2月18日
備 考

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