淀小橋増築碑 ■■旧データ■■

HU164

よどこばしぞうちくひ
石碑(0029058)石碑周辺(0029059)

 淀小橋は宇治川に架けられた橋で,紀伊郡納所村と城下町淀を結んだ。京都・伏見と大坂を結ぶ街道のかなめにあった重要な橋である。淀川修築工事(明治7〜同22年施工)で宇治川の川幅が広げられると,それにともない明治11年に淀小橋は既存の橋に継ぎ足しをして,全長を約30メートル延長した。淀小橋は淀川改良工事(明治30〜同44年施工)の一環として明治36年に宇治川が付け替えられると,その流路からはずれ撤去された。現在その跡には淀小橋旧趾の碑が建てられている。
 この碑(?)は中村富三郎『古都の港・淀納所の歴史』(1972年汐文社刊)には淀小橋の「台石」だったと記す。淀小橋延長部にはめこまれていたものを撤去時に取りはずしたと思われる。

所在地伏見区淀本町(淀城跡公園内)
位置座標北緯34度54分17.8秒/東経135度43分04.9秒(世界測地系)
建立年(1878年カ)
建立者(京都府カ)
寸 法高75×幅150×奥行55cm
碑 文
[西]
淀小橋従前架
スル者長四百
五拾尺今回北
ノ橋臺長拾弐
尺ヲ増築シ南
ノ橋臺左右川
幅ヲ広メ改造
シ長五百五拾
六尺五寸トス
中央ニ於テ七
拾弐尺ノ間柱
ヲ設ケズ通船
ノ便利ニ供ス
ルナリ
 維時明治十一年二月
 起工同年十月成功
調 査2012年3月28日
備 考

位置図
位置図

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