■ 定例会・臨時会の結果 − 平成17年第3回定例会 【採択請願】 |
(17年10月13日採択)
(要旨) | |
最近,大原地区(人口2,296人)は市内有数の観光地であることや,高齢社会の一層の進展,国道367号における交通事故の多発などにより,救急事故発生件数が増加している(平成16年1年間の出動件数121件)。 また,現在,地域防災計画を策定すべく検討中であるが,最も重要な人命救助については,地理的条件などにより地区内での救急車の配備が必須条件と考えているので,次に掲げる大原地区の実情を十分賢察いただき,早急に救急車を常時配備することを願う。 なお,現在の消防出張所では救急車配備のスペースはないが,2階建てに改築すれば対応できると考える。 |
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1 | 当地区の高齢化率は,28%強(市内全体では20%強)となっており,昨年1年間の救急車の出動統計においても,60%弱が70歳以上の高齢者となっている。特にへき地である百井町においては,現在20世帯38名の住民が居住しているが,70歳以上の高齢者は22名(58%)であり,うち施設入居者5名,病弱者1名となっている。今後も高齢化の一層の進展に伴い,心臓や脳の血管系疾患などによる救急案件の増加が予想される。 |
2 | 当地区は,最近では年間50万人余りの観光客があるが,高齢化社会を反映して観光客の救急案件も統計はないが相当数あるものと考えられ,今後も多くなると予想される。 |
3 | 近年,国道367号の交通量の増加に伴い,交通事故が多発している。昨年1年間の出動統計では,交通事故によるものが19件発生している。 |
4 | 現在,大原地区においては,花折断層を抱えていることから,安心安全のまちづくりの取組の一環として,大規模災害に備えた総合的な地域防災計画を策定すべく検討中であるが,市街地から離れた地理的条件や道路事情による陸の孤島と化すことも考えられ,最も重要な人命救助については,地区内での救急車の配備がどうしても必要である。 |
5 | 当地区における救急車の到着時間の平均は約14分とのことであり,市街地に比べ約3倍以上の時間を要している。特に百井町においては,最短距離にある岩倉消防出張所から約24分を要するとのことである(大原消防出張所からの出動では約18分)。冬季積雪時では更に時間を要することになる。 |
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