世界遺産「古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)」

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M.鹿苑寺(金閣寺)
権力者の王朝文化への憧れ,金閣
設立年代:14世紀末(1397)
 鹿苑寺(ろくおんじ)は,鎌倉時代に造られた貴族の別荘を,足利義満が応永4年(1397)に譲り受けて粋を尽くした別邸北山殿に造り替え,さらに義満の死後応永29年(1422)に,夢窓疎石を開山とする禅寺とされたことに始まります。その後衰微しましたが,江戸時代に金閣および庭園の修理がなされました。
 庭園は,衣笠山を借景に,既存の池にさまざまの名石を据え,池に向かって三層の豪華な舎利殿金閣を建て,山上に展望所を建てています。金閣は,屋根をこけら葺とし,第二・三層全面に金箔を押すという,北山文化の象徴となる華麗な建築で,義満の権威と王朝への憧れが示されています。なお,金閣は昭和25年(1950)に火災により焼失しましたが,昭和30年に復元的に再建されました。

写真撮影 神崎順一 氏

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