世界遺産「古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)」

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J.高山寺
自然と融合した優美な建築
設立年代:13世紀初頭(1206)
 高山寺(こうざんじ)は,宝亀5年(774)に開創された寺を,13世紀初頭に明恵(みょうえ)上人が中興して高山寺と改称したことに始まります。中興当初は金堂,阿弥陀堂,十三重塔,東西経蔵などが建ち並んでいましたが,その後中世の戦乱期に荒廃し,江戸時代にはいって寛永11年(1634)に再興されました。
 石水院は,明恵上人時代の唯一の遺構で,13世紀前半に建てられた住宅風の建築です。庇(ひさし)を縋破風(すがるはふ)で処理する手法や細部意匠などに,鎌倉時代の特色がみられます。自然と調和した建築である石水院は,訪れる者に安堵感を与え,日本文化のひとつのあり方を示すものでもあります。
 このほか,境内の奥寄りには宝篋印塔(ほうきょういんとう)や如法経塔(にょほうきょうとう)が並んでいます。

写真撮影 神崎順一 氏

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