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I.宇治上神社 | |
現存する日本最古の神社建築 | |
設立年代:古代,11世紀後期 | |
宇治上神社(うじがみじんじゃ)は,平安時代に平等院が建立されるとその鎮守社となり,その後,近在住民の崇敬を集めて,社殿が維持されてきました。 本殿は,正面一間の流造の内殿3棟を並立させ,それを流造の覆屋根で覆った特殊な形式となっています。建立年代については,蟇股(かえるまた)の意匠及び組物などの細部の特徴から平安時代の後期に造営されたものとみられ,現存する神社本殿としては最古の建築です。 また,拝殿は鎌倉時代の初めに建てられたもので,現存する最古の拝殿です。意匠的には切妻造の母屋の左右に庇(ひさし)をつけた形であり,屋根はその部分が縋破風(すがるはふ)となっていることなど住宅風となっている点に特色がみられます。 神のための本殿に対し,人の使う拝殿には住宅建築の様式が採用されることが多く,ここでは,住宅風の軽快な手法が鎌倉時代の再建にも受け継がれたと考えられます。 |
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写真撮影 神崎順一 氏 | |
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