世界遺産「古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)」

ENGLISH
A.賀茂別雷神社(上賀茂神社)
古典様式を忠実に受け継ぐ神社建築
設立年代:7世紀末,1628年造替
 賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)の創建は古く,7世紀末にはすでに有力な神社となっており,さらに平安建都以降は国家鎮護の神社として朝廷の崇敬を集めていました。社殿は11世紀初頭までに現在に近い姿に整えられましたが,更に,寛永5年(1628)に造替(ぞうたい)されました。この時の整備では,記録や絵図を参考に平安時代の状況が再現されています。現在の本殿と権殿は文久3年(1863)に造替されたもので,東西に並んで配されています。共に正面3間,側面2間で正面に向拝をつけた流造ですが,正面の流れを長くしている点にこの形式の古制がよくしめされています。境内にはこれらのほか,寛永5年に造替されたと考えられる細殿以下34棟の重要文化財の建物が残り,古代の神社景観を現在に伝えています。
 なお,当神社は京都の三大祭のひとつである葵祭(あおいまつり)が催されるなど,さまざまな神事や祭事の舞台としても親しまれています。

写真撮影 神崎順一 氏

古都京都の文化財マップに戻る




京都市文化財保護課トップページへ
文化財について
指定・登録文化財
世界遺産
記念物ガイド
販売出版物貸出フィルム・ビデオ
文化財イベント情報
調査・研究報告
   
著作権 京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課