小野毛人朝臣墓 碑文の大意
小野毛人朝臣の墓は山城国愛宕郡高野村崇導神社のうしろの山林の中にある。墓穴の中にメッキされた銅の墓誌一枚があり「御原宮治天下天皇御朝任太政官兼刑部大卿位大錦上小野毛人朝臣之墓営造歳次丁丑年十二月上旬即葬」と書かれていた。慶長年間に出土し,しばらくして元の墓穴に戻された。大正3年,墓誌は国宝に指定された。そこで墓誌を取り出し,墓穴は上を覆ってしまった。村人は毛人の遺跡が消えてしまうことを恐れ,石碑を墓の上に立てその目印にしようとし,大正4年3月に竣工した。