1 | 概要 |
(1 | )設立及び目的
財団法人京都市都市緑化協会(以下「緑化協会」という。)は,平成7年3月に設立され,民有地の緑化,緑地保全を促進し,緑化思想の普及啓発等を行うことにより,京都市における都市緑化を推進し,もって地域住民の快適な生活環境づくり及び健康都市づくりに寄与することを目的としている。 |
(2 | )事業
緑化協会は,その目的を達成するために,次の事業を行っている。
ア | 都市緑化の普及啓発事業 |
イ | 都市緑化事業の推進 |
ウ | 緑化の促進に関する情報収集及び研究 |
エ | 都市公園及びこれに類する施設の管理運営業務の受託 |
オ | その他緑化協会の目的を達成するために必要な事業 |
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(3 | )基本財産
緑化協会の基本財産は,5,000万円であり,全額を京都市が出えんしている。 |
(4 | )組織(平成14年6月1日現在) |
(5 | )主な事業
ア | 京都市梅小路公園の管理及び運営
(ア) | 京都市梅小路公園の概要 |
所在地 | 京都市下京区観喜寺町 |
規 模 | 約11.6ha |
主な公園 施設 |
○ | 緑の館
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始(12月28日〜1月4日)
開館時間 午前9時〜午後10時
館内施設 和室,茶室,イベント室,レストラン |
○ | 庭園( 1.5ha)
入園料 一人200円
開園時間 午前9時〜午後5時 |
○ | 芝生広場( 2.5ha) |
○ | ふれあい広場( 0.7ha) |
○ | 七条入口広場( 0.5ha |
○ | 遊戯用電車(チンチン電車)
乗車料 一人300円
営業日 土曜日,日曜日及び祝日(年末年始を除く。) |
○ | 駐車場( 1.0ha)
普通車200台,大型車21台,24時間利用可,有料 |
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(イ) | 庭園入場者数 |
(ウ) | 和室,茶室利用件数 |
(エ) | 駐車場利用台数 |
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イ | 京都市街路樹パトロールの実施
京都市が管理する街路樹について,良好かつ適正な管理及び生育に資するために行うパトロール業務を,京都市から委託を受けて行っている。(平成13年度実績 8,583km) |
ウ | 緑化相談業務の実施
緑化相談を通じて市民が植物に親しむ機会を増やし,都市緑化の推進を図ることを目的として,緑化相談業務を京都市から委託を受けて行っている。(平成13年度実績 1,445件) |
エ | 緑化協会の主な自主事業
(ア) | 協会広報誌「京のみどり」の定期刊行
都市緑化の普及啓発を目的とした広報誌を定期刊行し,行政機関,市民,企業等に配布している。(平成13年度 4回発行 各回6,000部) |
(イ) | チューリップの球根の無料配布
都市緑化の市民ぐるみ運動として,チューリップの球根を区役所等で市民に無料配布している。 |
(ウ) | 市民園芸教室の開催
市民が花や緑に親しむきっかけをつくることを目的として園芸教室を開催している。
(平成13年度 3回開催) |
(エ) | プレイパーク事業の実施
自然の中で自由で創造的な遊びを行い,子供の健全な成長をはぐくむことを目的とした,遊びのリーダーによるプレイパーク事業を,京都市梅小路公園(以下「梅小路公園」という。)で実施している。(平成13年度 毎月第2及び第4土曜日に実施) |
(オ) | グリーンアドベンチャーの開催
自然とのかかわりを学習する機会として,動植物の観察等の自然観察会を梅小路公園で開催している。(平成13年度 2回開催) |
(カ) | 梅小路公園グリーンフェアの開催
緑化協会,株式会社京都放送,京都市造園建設業協会等によるグリーンフェア実行委員会(以下「実行委員会」という。事務局は緑化協会内)が,「緑と安らぎのあるくらし」をテーマとしたイベントを梅小路公園で開催している。(平成13年度 2回開催) |
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(6 | )経理の状況
緑化協会の経理の状況は,次のとおりである。
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2 | 監査の結果
監査の結果,経理事務はおおむね適正に処理されていると認めたが,一部に次のような事項があった。 |
(1 | )改善又は検討を必要とするものは,次のとおりである。
ア | 契約事務
緑化協会の契約の方法は,財団法人京都市都市緑化協会経理規程により,競争入札又は随意契約の方法によることとされている。この契約事務について,
(ア) | 随意契約を行う根拠を明記せず,随意契約の決定を行っていたもの |
(イ) | 2人以上の者から見積書を徴さなければならないこととされている随意契約について,1人のみの見積書により契約していたもの |
があった。
契約事務は,適正に行われたい。 |
イ | 使用料の徴収及び収納事務
(ア) | 京都市から受託している梅小路公園の使用料の徴収及び収納事務について,京都市梅小路公園条例の規定に基づかない使用料を収入していたものがあった。
公園の施設の臨時使用に係る使用料について,徴収の根拠規定及び収入方法を明確にするよう検討されたい。 |
(イ) | 駐車場の使用料は金銭投入装置により領収しているが,毎日の収納金を金銭投入装置の記録シートに表示された額(以下「記録シートの額」という。)により,京都市に払い込んでいた。 収納金は,記録シートの額と回収した現金の額との照合を行ったうえで払い込まれたい。 |
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ウ | 経理事務
グリーンフェア事業は,実行委員会形式により実施し,緑化協会が事務局を担当している。この事業について,
(ア) | 実行委員会の決算書と緑化協会の決算書に,同一の支出が重複して計上されていた。 |
(イ) | 実行委員会が所有する備品について,備品を管理する台帳を作成していなかった。 |
緑化協会と実行委員会との区分を明確にし,事務処理を適正に行われたい。 |
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(2 | )結び
緑化協会は,平成7年3月に設立され,京都市から委託を受けた梅小路公園の管理運営,街路樹のパトロール及び緑化相談を実施するとともに,自主事業として,都市緑化推進のための普及啓発事業を行っている。
平成13年度は,緑の館内の和室等の利用者や駐車場の利用台数が,イベントの効果等により増加している一方で,庭園の入場者数が減少している。このため,インターネットによる情報発信等,庭園の積極的なPRに努めるとともに,庭園の紹介を組み込んだ講習会等を実施するなど,入場者の増加策を検討されたい。
また,人気を博している市民園芸教室等をはじめとする事業の充実を図り,緑に関する多くの市民のノウハウを生かすためにも,緑に関する情報の収集及び発信の拠点としての役割を果たすよう努められたい。
今後とも,庭園をはじめ梅小路公園全体の利用の促進を図り,自主事業により積極的に取り組むとともに,市民の協力を得ながら,本市における都市緑化事業の一層の推進に貢献されることを期待する。
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