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 平成22年第3回定例会 【採択請願】

葬儀場建設の指導(中京区壬生)[受理番号286]

(22年9月15日採択)

(要旨)
 中京区壬生坊城町3-1において,セレマ椛昼V場建築の計画が挙がっている。
 建設予定地の近くには洛中小学校,朱雀第一小学校,中京中学校が存在し登下校の通路に当たるため,該当地は子供たちの日常生活や学習に良好な環境が整えられるべき地域である。また,周辺には小規模医院,商店なども集積し,長年にわたって住民と調和の取れたまちづくりがされてきた。私たち住民が長年にわたって良好な生活を作り上げてきた大切な地域であるにもかかわらず,葬儀場が建築されれば,教育,生活,安全,営業など様々な面で,肉体的,精神的に多大な影響を与えることが必至である。
 また,葬儀場予定地に面した後院通は,歩行者,自転車は言うに及ばず,市民にとって重要な交通手段である市バス,京都バス,JRバス,観光バス,乗用車,トラック等が頻繁に通る幹線道路である。葬儀場が出来ることにより,その営業関連車両や参列者の乗用車が近隣の路上へ無断駐車され,交通渋滞はもちろんのこと,交通事故が多発することも非常に心配される。さらには,会葬者を装う不審者,空き巣泥棒などによる地域の治安の悪化も懸念され,近隣住民の暮らしは日々身体的危険にさらされ,精神的苦痛にさいなまれることとなる。
 加えて,葬儀場が出来ることによる近隣住宅の経済的価値の下落も見逃せない。
 以上のことから,立地に問題がある葬儀場の建設は我々近隣住民の切なる願いとは掛け離れ相容れないものであり,近隣住民の生活環境に多大な悪影響を及ぼすことになる。
 ついては,葬儀場建設に当たっては,改正された「京都市葬祭場の建築等に関する指導要綱」に基づき,事業主に対して,周辺住民への十分な説明を行うとともに,近隣住民と十分協議し,合意ができるまで建築工事の着手をしないよう行政指導を行うことを願う。

マンション建設の指導(西京区川島)[受理番号287,288]

(22年9月15日採択)

(要旨)
 株式会社大林工務店(本社所在地:左京区上高野上荒蒔町2-3)が,現在,西京区川島東代町49-1に,平成22年6月から(当初は4月25日の予定)着工開始の予定で進めている5階建て高層マンションの建設計画について,同社は,隣接するマンハイム桂側との当初(平成19年7月)の約束を,翻意の理由を説明することなく一方的に突然破棄し,近隣住民に多大な迷惑となる高層マンションの施工を強行する暴挙に出た。その不正は,公然の違約行為であり,社会的な背任である。
 近隣住民に対し道義を欠くこのような裏切りは,必ず近隣地域に紛争の火種と感情的なしこりを残す公共的迷惑行為である。市民の平穏と快適な生活(くらし)を守るという市政の観点から,現在同社が建設計画を鋭意推進している高層マンション建築を取りやめ,近隣住民と当初交わした約束を遵守し,木造戸建て住宅の建設計画を再考,実施するよう,次の事項について指導することを願う。
 高層マンションをやめ,従来の方針どおり戸建て住居へ変更するべく近隣住民と話し合うこと
 土地開発について住民と真しに向き合い,建築計画,工事中,工事後の管理までを含めた交渉ができるよう,説明会の開催と常設の窓口を設置するよう話し合うこと 

マンション建設の指導(右京区太秦)[受理番号290]

(22年10月28日採択)

(要旨)
 当該地区は太秦東部開発地区として,地下鉄太秦天神川駅及び右京区総合庁舎など,右京区の新たな拠点としてまちづくりが進められた。太秦東部地区計画では「拠点としてのにぎわいの誘導と低層住宅に係る良好な居住環境の保全を図り,もって右京区を代表する拠点地区にふさわしい良好な環境の街区の形成」を目指すとしており,我々住民も京都市に協力してきた。
 今般,京都市が京都高速道路の代替地とした右京区太秦下刑部町170番地に,大阪市中央区城見1丁目2番27号,潟vレサンスコーポレーションによる地下1階地上6階建て全161戸(うち3戸は商業施設),敷地面積5,492平方メートルの大規模マンションが計画された。「建築計画の案内」には,マンション居住者及び商業施設の車両の出入りは三条通や御池通といった幅員の広い道路を利用せず,地区計画で設置された公園沿いの幅員7メートルの生活道路(太秦東部緯3号線)いっぱいに収容台数94台ものピット式駐車場を並べて設置するとしている。
 そもそも憩いの場である公園の主たる出入口に向かって94台分の駐車場の出入口を設けるのは,京都市建築基準条例の趣旨にも抵触するものであり,かつピット式のため入出庫の際には渋滞,騒音,排気ガス公害も考えられる。他方,店舗用の主たる車両出入口(30台分)についても太秦東部緯3号線及び太秦経43号線を使用の前提とするなど,生活道路に大量の車両が流入することとなり大変危険である。
 そのほか,店舗業務用に高さ3.2メートル,間口4.1メートル,奥行4.3メートルもの巨大なゴミ置き場を交差点近くに設置することは通行者の視界を妨げ,安全面に重大な支障を生じるほか,悪臭,騒音などの心配がある。
 また,高層建築であるため,バルコニーの設置によるプライバシーの侵害,周辺への電波障害なども心配される。商業施設の駐輪場についても狭い歩道からわずかな所への設置など歩行者の安全も危ぐされる。
 これらの懸念について,同社に対して計画の危険性や問題点を指摘し,早期の近隣関係住民への説明会を求めたところ,8月7日に第1回説明会が開催されたが,指摘に対してはゼロ回答であった。8月21日に再度回答が寄せられたが,この期に及んでもいまだ工事施工業者も決まっていないなどの理由による留保などゼロ回答であり,相互に話し合い,歩み寄るという基本的な姿勢が一向に感じられない。このままでは住民の意向及び地区計画の趣旨が踏みにじられる。
 ついては,京都市は同社に対して,地区計画の趣旨を尊重し,近隣住民に対する説明会を継続して開催するとともに,工事着工を強引に推し進めることなく住民の意向を十分に反映するよう強く行政指導を行うことを願う。

マンション建設の指導(右京区太秦)[受理番号291]

(22年10月28日採択)

(要旨)
 当該地区は太秦東部開発地区として,地下鉄太秦天神川駅及び右京区総合庁舎など,右京区の新たな拠点としてまちづくりが進められた。太秦東部地区計画では「拠点としてのにぎわいの誘導と低層住宅に係る良好な居住環境の保全を図り,もって右京区を代表する拠点地区にふさわしい良好な環境の街区の形成」を目指すとしており,我々住民も京都市に協力してきた。
 今般,京都市が京都高速道路の代替地とした右京区太秦下刑部町170番地に,大阪市中央区城見1丁目2番27号,潟vレサンスコーポレーションによる地下1階地上6階建て全161戸(うち3戸は商業施設),敷地面積5,492平方メートルの大規模マンションが計画された。「建築計画の案内」には,マンション居住者及び商業施設の車両の出入りは三条通や御池通といった幅員の広い道路を利用せず,地区計画で設置された公園(防火槽が設置された防災拠点でもある。)沿いの幅員7メートルの生活道路(太秦東部緯3号線)いっぱいに収容台数94台もの駐車場を並べて設置するとしている。
 憩いの場であり児童用の遊戯具が多数設置された公園の主たる出入口に向かって94台分の駐車場の出入口を設けるのは,京都市建築基準条例の趣旨にも抵触するものであり,大半の駐車場がピット式のため,入庫には後進駐車を余儀なくされるのに待機スペースがほとんど設けられておらず,渋滞,騒音,排気ガス公害が心配される。他方,店舗用の主たる車両出入口(30台分)についても太秦東部緯3号線及び太秦経43号線を主として使用するとしているので,生活道路に多数の車両が流入することとなり大変危険である。
 それ以外にも高さ3.2メートル,間口4.1メートル,奥行4.3メートルもの巨大な店舗業務用のゴミ置き場を,生活道路の見通しの悪い交差点近くに設置するとしているが,これによって通行者の視界が妨げられ安全面に重大な支障を生じ,悪臭,騒音などの心配もある。
 また,高層建築であるため,バルコニーの設置によるプライバシーの侵害,周辺への電波障害や圧迫感なども心配される。商業施設の駐輪場についても狭い歩道からわずかな所へ設置するなど歩行者の安全に配慮がされていない。
 これらの懸念について,我々は同社に対して計画の危険性や問題点を指摘し,早期の近隣関係住民への説明会開催を求め,ようやく8月7日に第1回説明会が開催されたが,指摘に対してはゼロ回答であった。8月21日に再度回答が寄せられたが,この期に及んでもいまだ工事施工業者も決まっていないなどの理由による留保などゼロ回答であり,相互に話し合い,歩み寄るという基本的な姿勢が一向に感じられない。このままでは住民の意向は無視され,地区計画の趣旨が踏みにじられる。
 ついては,京都市は同社に対して,地区計画の趣旨を尊重し,近隣住民に対する説明会を継続して開催するとともに,工事着工を強引に推し進めることなく住民の意向を十分に反映するよう強く行政指導を行うことを願う。
目次][会期日程][議案審議結果][付帯決議等][意見書・決議][採択請願]

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