京都市会だより 令和3年

最終更新日:令和3年12月15日

京都市会だより第119号(HTML版)

  • 令和3年(2021年)12月15日発行
  • 発行/京都市会
  • 編集/京都市会事務局
  • 〒604-8571 京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地
  • TEL.075(222)3697  FAX.075(222)3713

9月市会(後半)の報告 令和2年度決算を認定

 

令和2年度決算
一般会計     1兆746億円
特別会計      6,124億円
公営企業会計    2,524億円
合計     1兆9,394億円

~実質172億円の赤字。令和4年度予算の編成に向けて、徹底チェック!
 市長から報告された令和2年度決算について、事業を所管する局ごとの質疑(局別質疑)や、市長・副市長等との総括質疑における徹底的な議論など、決算特別委員会での審査を経て、認定しました。

○令和2年度決算
●議論の一部を御紹介

財政
長く続いてきた収支不均衡の原因と反省点はどこにあるのか。
財政状況を市民に理解いただくため、税金の使い方を分かりやすく伝えるべき。

改革
過大な財源不足を見込み、福祉や住民サービスを削るのは、不誠実だ。
過去の大規模事業の検証がないまま、受益者負担の適正化を掲げて負担増を行うべきではない。
福祉施策における新たな課題への対応のため、固定資産税の超過課税などを検討すべき。

コロナ
アフターコロナを見据えて京都経済の回復に向けた取組を行うべき。

交通
全ての市民が公共交通を守っていく風潮となるよう率先して持続可能な交通に向けて取り組むべき。

付す意見 決算の認定に当たって、市会から意見を付けました。
 事業者支援のための補助金制度の広報等に不誠実な点があった。事業者が不利益を被ることのないよう事務を行い、再発防止に取り組むこと。

 詳しい審議の流れは、こちらへ! 

意見書~市会から国へ~
出産育児一時金の増額を求める。
コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方財源の充実を求める。

○行財政改革スタート 2つの事業を慎重に審議
●議案の概要
 持続可能な制度を構築するため、敬老乗車証制度や学童クラブの利用料金について、先行して見直しを実施

●議論の一部を御紹介
敬老乗車証制度
交付開始年齢の引上げや負担金の改定、敬老乗車券の導入などを行う。

今回の見直し案は財政削減一辺倒でなく利便性や交付率の向上策も講じられている。
高齢者の生活が大きく後退することのないよう現行制度を継続すべき。

(マタリーヌ)行財政改革の前から見直しの議論が重ねられてきたわね。

付帯決議
・改正内容をしっかり周知し、市民理解を得るよう努めること。
・改正後も高齢者施策に寄与できているか不断の点検を行うこと。      など
※付帯決議…可決した議案に付ける、市会から市長への意見や要望のこと。

学童クラブの利用料金
配慮が必要な世帯の支援を行いつつ、所得に応じた料金体系を利用実態に見合った新たなものとする。

制度の見直しに伴う経過措置をしっかりと周知し、子供たちの居場所としての役割を果たしていくべき。

付帯決議
安心して子供を産み育てられるよう持続可能な運営がされ、配慮が必要な家庭への軽減措置と丁寧な説明に努めること。

※その他、常任委員会に付託された議案や議員提出議案についても審議等を行いました。

詳しい審議結果はこちら

9月市会前半の内容は、市会ホームページへ!

令和4年度予算にしっかり反映

令和4年2月市会(予算市会)

9月市会での令和2年度決算の審査結果や行財政改革の議論を、令和4年度の予算編成に係る審議にいかします。

(またきち)厳しい議論が交わされた9月市会(決算市会)だったね
(マタリーヌ)令和4年度予算はどうなるの?…2月市会にも注目!

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令和2年度決算を徹底審議!

 9月市会は、「決算市会」とも呼ばれ、令和2年度の事業について、予算が適正に使われたのか、赤字の原因はどこにあるのかなど、徹底的に議論・検証等を行いました。ここでは審議の流れに注目し、振り返ります。

\議論スタート/
本会議 9月29日
 決算特別委員会を設置し、付託(※)することを決めました。
※ 本会議に提出された議案を、詳しく丁寧に議論するため、委員会に審査を委ねること。

決算特別委員会(書類調査・局別質疑) 10月4日~8日(各日10時から約5時間)
 3つの分科会に分かれて、連日、市の仕事を担当する局ごとに詳細な質疑を行いました。

2日間にわたる『白熱の議論!』 
決算特別委員会(総括質疑) 10月18日・19日(各日10時から約7時間)

インターネット議会中継はこちらから

(マタリーヌ)京都市の長く続く収支不均衡の原因や今後の行財政改革など、厳しい議論が交わされたわ。
(またきち)局別質疑よりも踏み込んだ、熱い議論が見られたね。

決算を認定 11月5日
本会議 (決算特別委員会委員長報告・表決)
決算特別委員会での議論の結果について、しまもと京司委員長が報告を行い、各会派の代表議員が議案に対する賛成・反対の立場で討論(意見表明)を行ったうえで、表決を採り、意見を付して、決算を認定しました。


\注目!/
ホームページで本会議等録画映像の検索ができるようになりました。
 本会議、予算・決算特別委員会(総括質疑)の録画映像を公開しているページに、検索機能を追加し、見たい映像がすぐに御覧いただけるようになりました。
ページはこちらから

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親子ふれあい議場見学会を開催 (11月3日)

 京都の未来を担う子どもたちに市会をより身近に感じていただくため、親子ふれあい議場見学会を開催しました。
 当日は、小学校4年生から6年生までの児童とその保護者、38組86名の皆様が参加され、8月末に改修を終えた議場で、演壇での発言、模擬本会議などの体験を通じ、市会の仕組みや役割などについて、楽しみながら学んでいただきました。

田中明秀議長

市会の役割を学習
議席に座って市会の仕組みや役割などを学びました。

「議場での本会議だけでなく委員会でも議論していることが分かり、勉強になりました!」
長谷川遼河(りょうが)さん(小学5年)

演壇での発言を体験
演壇での発言に挑戦しました。
「演壇では緊張しました。議員になりたいと思いました。」
安田百花(ももか)さん(小学5年)

傍聴席を見学

模擬本会議を体験
模擬本会議で表決(※)を体験しました。(※議案に対する賛否の意思を表示すること。)

「議場がバリアフリーになっていて良かったです。」
阿部咲良(さくら)さん(小学5年)
「模擬本会議では、親子で意見が異なり面白い経験ができました。」
阿部宏美さん

「政治に興味を持つことができ、18歳からは選挙に参加しようと思いました。」
川上侑誠(ゆうせい)さん(小学6年)

(またきち)新たな議場の歴史が始まります。今後も市会の活動に注目してください。
(マタリーヌ)新しくなった議場を見学していただけて嬉しい!

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常任委員会のしごと 令和3年4月~10月の動き

 ○常任委員会とは?
1 議員が分野別のグループに分かれて、市の仕事について、専門的に議論を行うために設置している。
2 5つの常任委員会で、1年を通じて毎月2回程度、会議や調査を行っている。

○主な活動内容
審  査 
本会議で委ねられた議案や、市民の皆様からの要望である請願・陳情を審査する。
報告聴取
市の仕事について報告を聴取し、質疑や議論を行う。
一般質問
担当分野全般にわたり、現状や将来に向けての方針の確認、政策提案等を行う。
他都市調査
他都市の先進的な事例を調査する。
実地視察
主に市内の施設等の現状を把握する。
参考人意見聴取
委員会の審査に当たり利害関係者や学識経験者等から直接話を聴く。 

(またきち)市の行財政改革やコロナ対策など、暮らしに深く関わることを丁寧に議論しています。

総務消防委員会(赤阪仁委員長)  年間テーマ 「行財政改革」

○報告聴取
(仮称)非居住住宅利活用促進税の検討状況(9/13) 「持続可能なまちづくりに向けて」
居住者のない住宅の所有者に負担を求め、居住の促進や土地等の有効活用を図る新税の制度設計案について、議論しました。

○参考人意見聴取
「京都市の持続可能な行財政の確立に向けた答申」を踏まえた行財政改革(6/21) 「市民福祉の向上に向けて」
京都府立大学の宗田好史教授をお招きし、コロナ禍と財政危機の「2つの危機」に本市がどう対じすべきか、今後の成長戦略に何が必要かについて、お話を伺いました。

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文化環境委員会(国本友利委員長)

○報告聴取
①ごみ収集運搬業務の更なる効率化と持続可能な体制の構築(5/25) 
「コスト削減・暮らしと安全を守る体制確保」
公衆衛生を維持するための、業務の効率化や災害発生時に対応できる体制の構築等について、議論しました。

②「第5次京都市男女共同参画計画(案)」に関する市民意見募集の結果及び最終案(8/10)
ひとりひとりの個性が輝き、性別にかかわらず、自らの能力を十分に発揮できる社会を目指す男女共同参画計画の最終案について、議論しました。

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教育福祉委員会(森田守委員長) 年間テーマ 「コロナ禍における教育と福祉」 

○報告聴取
①敬老乗車証制度の見直し(案)(8/11)  「行財政改革計画に位置付け」
制度の持続可能性を高めるとともに、利用者の選択の幅を広げ、高齢者の社会参加を支援する見直し(案)について、議論しました。

②学童クラブ事業に関する新たな利用料金体系(8/11) 「行財政改革計画に位置付け」
現在の世帯所得に応じた利用料金体系を、利用実態に見合った新たなものとする案について、議論しました。

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まちづくり委員会(片桐直哉委員長) 年間テーマ「ウィズコロナ社会における持続可能な都市環境の創出」 

○報告聴取
①「京都市都市計画マスタープラン」の見直し素案に対する市民意見募集の結果(8/12)
「行財政改革の取組と連動」
社会経済情勢の変化や厳しい財政状況等を踏まえ、新たな課題やニーズに対応した都市づくりを進める案について、議論しました。

②新たな「京都市住宅マスタープラン」(素案)に対する市民意見募集の結果(9/9)
持続可能で、誰もが安心・安全に暮らせる都市の実現につながる住宅政策を展開するための新たな計画案について、市民等からの意見を基に議論しました。

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産業交通水道委員会(椋田隆知委員長)

○報告聴取
京都市中小企業等再起支援補助金の特例措置(案)(7/9) 「地域企業も支援」
コロナ禍で影響を受けている中小企業等の支援と京都経済の回復に向けた「再起支援補助金」の制度を改正し、特例措置を設けることについて、議論しました。

○実地視察
地下鉄烏丸線竹田車両基地(8/27)
安全性の向上やバリアフリー化等が図られ、外観や内装に伝統産業の素材・技法をいかした新型車両を視察しました。

委員会のページはこちら

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9月市会審議結果

  9月市会で審議した市長提出議案49件,議員提出議案3件の審議結果は,令和3年定例会(9月市会)【議案・審議結果】から御覧ください。

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市会だより第117号アンケート結果の御紹介

 市会だより第117号(9月15日発行)の特集記事などについてのアンケートにたくさんの回答をいただき、ありがとうございました。(回答者97名)
 なお、当選者の発表は、記念品の発送をもって代えさせていただきました。

Q.特集記事「市会議場のʻ温故知新ʼリニューアル」について、内容は分かりやすかったですか。

A.①大変分かりやすい 43 人(44%)
②分かりやすい 46 人(48%)
③分かりにくい 8 人(8%

Q.今後、特集記事として読んでみたいテーマはありますか。(複数回答可)

A.①市会の仕組み39 人(29%)
②市会議員の仕事68 人(51%)
③その他26 人(20%)

その他の具体例 ※以下、主なものを抜粋・集約〉
●市会がここ10年で取り組んだ重要案件
●財政再建に向けた議員・会派の考え
●市会議員の日常(1日、ひと月のスケジュールなど)

Q.感想や市会だより全般への提案などをお聞かせください。
A.
●写真や説明で、議場のリニューアルの様子がよく分かった。実際に見学したい。
●天井等のデザインや素材が、伝統ある市会議場に大変マッチしている。
●バリアフリー化の取組を知ることができ良かった。
●財政状況に関する取組は今後も継続して詳しく知りたい。

(またきち)「議場に行ってみたい。」との声をたくさんいただきました。ぜひ、本会議の傍聴にお越しください。

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市会からのお知らせ

テレビ中継
本会議の代表質疑・質問の模様をKBS京都テレビで中継しています。

インターネット議会中継
本会議や委員会の生中継と録画をインターネット配信しています。

本会議等の傍聴・委員会のモニター視聴
手指消毒やマスクの着用など、新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで、実施します。なお、傍聴・モニター視聴の御案内については、変更の可能性があります。最新の情報は、市会ホームページを御確認ください。

\継続/
議員報酬等削減により1億円を捻出
~新型コロナウイルス感染症対策に活用~

市会だよりに関する御連絡・お問い合わせは、
市会事務局調査課 TEL:222-3697 FAX:222-3713

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