摘録

最終更新日:平成28年12月16日

平成28年12月9日

報告案件

議長
 本日もお集まりいただきましてありがとうございます。
 また,曽我副議長にも同席いただいております。それでは,私から報告させていただきます。

<11月市会の議案審議結果>

 報告の一点目は,本日終了しました平成28年定例会11月市会の審議結果についてであります。
 11月市会につきましては,11月25日から12月9日までの15日間の間開催いたしました。
 お手元の11月市会審議結果総括表を御覧ください。
 市長から提出されました議案は,「平成28年度京都市一般会計補正予算」など計68件ございました。
 市会では,本会議で市長,副市長から提案説明を聞いた後,予算特別委員会や各常任委員会において,十分な議論を行ったうえで,計68件を可決いたしました。
 また,議員提案である市会議案といたしましては,意見書2件を可決し,3件を否決いたしました。
 また,その他に,請願5件につきましては審査をして,いずれも不採択といたしました。
 なお,11月30日には8名の議員が市政一般について代表質問を行いました。
 今市会では,平成28年度一般会計補正予算の審議のほか,子ども若者はぐくみ局の創設に向けて課題をはじめ,市政全般にわたり,代表質問や委員会をとおして,市長らと活発に議論を交わしました。今後も引き続き,常任委員会をとおして,議論を深めてまいりたいと考えております。
 11月市会における議案審議結果は以上でございます。


<京都市立高校生と京都市会議員による意見交換会>

 次に,京都市立高校生と京都市会議員による意見交換会についてであります。
 京都市会では,選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことなどを踏まえ,現在,市会改革推進委員会において,投票率の向上に向け,市会として取り組むことができることについて検討をしております。
 委員会では,とりわけ若い世代に対する取組が必要であるとの課題の認識の下,高校生との意見交換会を企画し,市立高校に参加を呼び掛けましたところ,35名の生徒の皆様からの応募があり,この度,市立高校生と市会改革推進委員である議員とによる意見交換会を開催することとなりました。
 開催日時及び場所につきましては,12月27日の火曜日,午後1時から午後3時15分まで,市会第5会議室また本会議場において予定をいたしております。
 当日は,冒頭で市会や議員の活動内容などを紹介した後に,高校生にグループに分かれていただき,「観光政策」をテーマに,議員のファシリテートの下,課題や解決策についてディスカッションを行い,グループごとに発表を行うことといたしております。その後,各会派の代表者が,テーマに関する会派の見解を発言いたします。
 さらに,議場見学を行うとともに,高校生から議員への自由質問などにより,議員と意見交換・交流を図ることとしております。
 本取組を通じて,若い世代の方々に京都市会を身近に感じていただき,主権者として政治参加への意識を高めていただきたいと考えております。
 なお,本取組を実施するに当たっては,教育委員会事務局からテーマの設定方法やグループディスカッションの進め方をはじめ,多くの助言を頂くなど,積極的に協力していただいております。
 また,今回の意見交換会は,試行実施として位置付けているものではありますが,市会改革推進委員会では,今回の結果を踏まえ,引き続き若い世代の方々と議員が交流する取組の在り方について検討し,議論を深めていくことといたしております。
 当日は,報道関係の皆様にも公開のうえ実施いたしますので,是非,取材をいただければと思っております。よろしくお願いいたします。


<海外行政調査の実施報告>

 次に,先般実施いたしました,海外行政調査の実施報告についてであります。
京都市会では,去る10月31日から11月8日までの9日間,省エネルギーや再生可能エネルギーに関する海外の先進事例を調査するため,寺田かずひろ議員を団長とする議員11名による海外行政調査団をデンマークに派遣し,同国内の行政機関,エネルギー関係の団体・企業や施設などの調査を実施いたしました。
 今回の調査では,デンマーク最大の都市であるコペンハーゲン市や第二の都市であるオーフス市など,都市部における先進的な取組を調査するとともに,いずれも再生可能エネルギーによる電力自給率100%を達成しているサムソ島やロラン島など,小規模地域における住民主導の取組などを調査してまいりました。
 また,自治体や団体・企業などからのヒアリングのみならず,国や地方自治体のエネルギー政策が,どのように日々の生活に反映されているか,住民目線の意見を伺うため,現地に住んでおられます日本人の大学教員の方との意見交換も実施いたしました。
 調査団においては,団員一人ひとりが,今回の調査を通じて,エネルギー施策の先進地における取組手法や成功事例,あるいは失敗事例などを吸収し,大いなる示唆を得ることができたと聞いております。
 これらの調査で得た成果につきましては,早速,11月30日に,調査団から門川市長に対して,省エネルギーや再生可能エネルギーによる持続可能な地域社会の実現に向けて,環境教育の拡充など3点についての緊急提言書が提出されたところであります。
 今後につきましても,緊急提言にとどまらず,調査で得た知見について,議員はもとより,市民の皆様とも共有させていただくため,調査団で十分に調査の成果を検討したうえで,報告会を実施するとともに,調査の詳細な内容を取りまとめた報告書を年度内に作成し,市会ホームページで公表するとともに,市会図書・情報室にも配架を予定いたしております。その成果を全議員が共有し,議会でも議論を深めることで,今後の本市のエネルギー政策に十分活かすことができるよう,取組を進めてまいりたいと考えてございます。
 私からは以上でございます。

質疑応答

<発表案件に関する質疑>


記者

 意見交換会に来る35名の方々は何校から来るのか。

議長
 5校の市立高校から参加をいただけると聞いております。詳細につきましては,堀川高校,西京高校,紫野高校,京都工学院高校,銅駝高校と伺っております。

記者
 昨年,大学生に対する取組は行っていたが,高校生に対しては初めてか?

議長
 そうです。昨年は龍谷大学等とさせていただきました。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたので,できるだけ若い方とも市会との接触・親交を増やしていくため,今回高校生も含めて意見交換をしたいと考えさせていただきました。
 特に高校生は各自色々と勉強した中で高校生としての知識も一定あると考え,その中で様々な意見を交換することで,我々もまた新しいものを得られれば,大変ありがたいと考えております。

記者
 意見交換会のテーマをどのようにして観光政策と決めたのか。また,35名の方はどのように選出されたのか。

議長
 観光政策をテーマにしたのは,現在,京都は観光が大変好調でありまして,また,外国人の方もたくさん京都におられます。
 高校生も,観光について色々な課題があると自身の肌で感じるのではないかと考え,このテーマが非常に身近であろうということでテーマとさせていただきました。
 初めは観光政策だけではなかったですが,事前の調査の中で一番関心が高かったこともあり,観光政策をテーマに進めていきたいと思っております。
 そして,2点目の高校生がどのように選ばれたかということでございますが,こちらは学校の方に照会し募集したと聞いております。その中で応募が35名あり,今回その35名の方々に来ていただくことになっております。


発表案件以外に関する質疑

記者
 今年市会として取り組んできたテーマと,来年市会として取り組むテーマは。

議長
 まず,市会としてのテーマですが,市会の現状からして,市民の皆さんから様々な意見を受け,それをいかに進めるかが,本来市会の在り方ですので,何かこういうものをしていかなければならないとか,作っていくのではないと思っておりますので,必要に応じて毎年色々なことをしっかり取り組むことが必要だと思っております。
 ただ,昨年につきましては,議会全体で例えば手話言語条例を作るなどの動きもさせていただきました。今年も同じようにそういった政策提案をすべき条例があれば,議会としてしっかりと取り組みたいと考えております。
 また,様々な議会の取組を十分発信ができていない,あるいは理解されていないということがございます。これについては昨年度来引き続き,この記者会見を含めて,広報の充実に取り組み,しっかりと我々のやっていることを色々な方に見ていただき,そして知っていただき,またそのうえで様々な御批判があればしっかりと修正をしていく必要があろうと思っておりますので,今後も市民の皆さんとしっかり議論ができる,あるいは十分に情報が伝達できるように頑張ってまいります。

記者
 議長としては,来年度は何がテーマ,市政課題となると考えているか。

議長
 様々な課題がありますが,特に私自身が思うのは,今京都は観光が大変順調であり,国の方でも取組を進めている中で,現場サイドにおいては様々な課題が出ております。特に宿泊施設等々の問題も含めまして,色々な課題が出てきていると感じております。こういったことは多くの市民に係わる問題であり,我々議員というのは市民の皆様から直接お話を聞く機会が多いので,そういった声をしっかりと吸い上げて,市政に反映していかなければならないと私自身は思っておりますが,議会として決定したことではありません。私自身としてはそういったことが特に大きなことではないかと考えております。