世界遺産「古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)」

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Q.二条城
江戸時代,徳川政権の京都における拠点
設立年代:17世紀初頭(1603)
 二条城(にじょうじょう)は,慶長8年(1603)に徳川幕府により京都御所の守護と将軍上洛の時の宿泊所として造営され,その後寛永3年(1626)に大規模な拡張・修復工事が行われました。現在の二之丸御殿は基本的にはこの時のもので,このほか本丸内には弘化4年(1847)に造営された旧桂宮御殿が移築されています。
 ニ之丸御殿は武家風書院造を代表する建築で,その主要部は遠侍(とおざむらい)及び車寄,式台,大広間,蘇鉄(そてつ)の間,黒書院,白書院の各殿舎からなり,これらが二之丸庭園の池に沿って雁行形に配されています。各室は部屋の目的に応じて障壁画が描かれ,欄間(らんま)彫刻,飾り金具,釘隠し等が豪華に飾られるほどの意匠が凝らされています。
 二之丸庭園には,池泉廻遊式の庭園で,池の法面や護岸に多くの豪華な石組を配するとともに,池の中に3つの島,池の奥に三段の滝を設けており,その力強い意匠は豪壮な建築群とよく調和しています。

写真撮影 神崎順一 氏

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