世界遺産「古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)」

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P.本願寺(西本願寺)
豪壮華麗な桃山文化の集大成
設立年代:16世紀後期再興(1591)
 本願寺(ほんがんじ)は宗祖親鸞聖人によって開かれた浄土真宗本願寺派の本山で,当初京都東山に創建され,その後各地に寺基を移しましたが,天正19年(1591)豊臣秀吉より寺地寄進を受けて現在地へ移ってきました。伽藍は移転後直ちに整えられ,寛永10年(1633)頃にはほぼ今日に近い姿となっていました。
 元和4年(1618)に造営された書院は,公的な接客の場である対面所(鴻の間)と私的な場である白書院から構成された建物で,豪壮な書院造の形態を踏襲しています。またこの東側に配された虎渓(こけい)の庭と呼ばれる枯山水庭園は,滝・渓流・海を表した単純明快な構成ですが,色石やソテツを用いるなど派手で大胆な桃山時代の豪華さが表れています。
 滴翠園(てきすいえん)の池に面して建つ飛雲閣(ひうんかく)は三層の楼閣建築で,その外観は奇趣に富み,軽快で卓抜した意匠になっています。

写真撮影 神崎順一 氏

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